幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
ようやく、私の診察の順番が来た。
蒼斗さんは待合でのソファに座り、診察室に入る私を見送った。
渡瀬さんの子である可能性の方が高いし。
一通りの検査を終え、「妊娠十二週目」だと告げられた。
心音も確認が出来て、順調に赤ちゃんを育っていると太鼓判を押された。
「お疲れ様」
蒼斗さんは時間つぶしに始めたパズルゲームをしながら、戻って来た私に声掛けした。
「いえ」
「やっぱり、赤ちゃん居たの?」
「まぁ・・・妊娠十二週目に入っています。
これが胎内の居る赤ちゃんです」
私は彼に医師から渡された赤ちゃんのコピー写真を見せた。
「心音もしっかりしてて、スクスク育っているそうです」
「へぇー・・・」
蒼斗さんはゲームを止めて、カメラで写真を撮影。
「撮影してどうするんですか?」
「父さんと母さんに送信するんだよ・・・俺よりも二人の方が孫を待ちわびていたからね」
蒼斗さんの子ではないかもしれない赤ちゃん。
心の中で、蒼斗さんの両親に謝罪した。
蒼斗さんは待合でのソファに座り、診察室に入る私を見送った。
渡瀬さんの子である可能性の方が高いし。
一通りの検査を終え、「妊娠十二週目」だと告げられた。
心音も確認が出来て、順調に赤ちゃんを育っていると太鼓判を押された。
「お疲れ様」
蒼斗さんは時間つぶしに始めたパズルゲームをしながら、戻って来た私に声掛けした。
「いえ」
「やっぱり、赤ちゃん居たの?」
「まぁ・・・妊娠十二週目に入っています。
これが胎内の居る赤ちゃんです」
私は彼に医師から渡された赤ちゃんのコピー写真を見せた。
「心音もしっかりしてて、スクスク育っているそうです」
「へぇー・・・」
蒼斗さんはゲームを止めて、カメラで写真を撮影。
「撮影してどうするんですか?」
「父さんと母さんに送信するんだよ・・・俺よりも二人の方が孫を待ちわびていたからね」
蒼斗さんの子ではないかもしれない赤ちゃん。
心の中で、蒼斗さんの両親に謝罪した。