元姫は辛くても笑う

「あれ?莉子、屋上は、?」

「今日は真美と食べまーす。」


じゃあ、といいみんなから離れていく。
上手く巻けたと思う………、


「え、俺も一緒に食べたい。」


光希が素直に言う。


「「「「(変わったな。)」」」」


今日はだって二人で食べたいの。
……最近話せてない分もいたいのに。
そういう念を込めてじとっと見つめる。
その私の目に築いたのか、


「わ、分かった。」

「やったー!光希、大好き!」


ギュッと抱きつくと顔を真っ赤にしてる。
他のみんなはため息をついてる。

私はこの時思った、ずっとこれが続けばと。
でも、願っても、


━━━━━━━終わりが来てしまうのだ。



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