世界No.1の総長と一輪の花 II





「行こ」



私の手を引いて歩き出す詩優。



階段を上って3階の空き教室へと移動。




…ここ最近、ずっとここに来ていなかったからすごく久しぶり。以前はお昼休みになると必ずここに来てみんなでお弁当を食べていた。でも、詩優と別れてからは教室で1人でお弁当を食べていた。




…久しぶり




空き教室には6個くっつけたままの机がある。




詩優は椅子を1つひいてくれて、「座って」と私を促す。言われた通り座ると、詩優も隣の椅子へと座った。




「…??」




…これから何をするのだろうか……





じっと詩優を見つめると、




「キスしてほしいの?」




と笑われた。




「な!?ち、違う!!!!!!」




…以前も同じこと言われた気がする……
ただ、詩優を見ただけなのに……どうしてキスしてほしいっていう解釈になるんだろう。





「可愛い顔すると襲うから」





そっと私の頬に触れて、むにっと優しく引っ張る。





「!?」






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