【短編】俺にドキドキしてたんだ?

このこと、美鈴には内緒ね。



今日は修学旅行最終日。

すごく楽しかった北海道旅行が、今日で終わりなんて寂しすぎる。


「では班に分かれて自由行動です」


先生の合図とともに、予め決めていたグループに分かれる。

同じ班には、密かに想いを寄せている幼なじみの遥翔もいて。

実は今日を一番楽しみにしていた。


「最初どこ行くんだっけ?」

「オルゴール館じゃなかった?」


私が開いたしおりを覗き込んでくる遥翔。


「全然ちげーよ、小樽運河じゃん」


そう言った遥翔と目が合う。


「う、うるさいなー。じゃあ私に聞かないでよ」


意識する前は目が合うなんて普通のことだったのに。

今はそれだけでドキドキしちゃう。


目的地に向かう道なりには、沢山の食べ物屋さんがあった。


「ねー、ジンギスカンの串焼きとかあるんだけど!」

「こっち、ソフトクリームあるよ!食べよ!」


ついつい美味しそうな食べ物に目移りする。


「おまえさー、さっきから食いすぎじゃね?」

「いいじゃん、ここでしか食べられないんだよー」


同じ班に好きな人がいるだけで、修学旅行が何倍も楽しい。


「ねー、どら焼きジェラートだって!超おいしそう!」

「は!?さっきアイス食ったばっかじゃん」

「いいじゃん、いいじゃん!」


半ば強引にみんなを連れて、どら焼きジェラートを購入。


< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop