復讐寮~罰ゲーム~
報酬
瞳はひとしきり吐いた後、ぐったりと横たわっていた。


優歩はその隣に座り、瞳の手を握りしめている。


「カヤ先輩……」


あたしは部屋の中央に仁王立ちをしているカヤ先輩へ向けて言った。


「なに?」


「さっき、報酬があるって言いましたよね」


「そうね。確かに言ったけど、なに?」


「その報酬、お金じゃないなら一体なんなんですか?」


ずっと気になっていたことだった。


カヤ先輩たちはなにのためにこんなことをしているんだろう。


「知りたい?」


カヤ先輩は含みを持たせた笑みをこちらへ向ける。


あたしはその笑みに吐き気を覚えながらも「はい……」と、頷いた。


今は少しでも情報がほしい。


「それじゃあ、ヒントをあげる」


まるで遊んでいるような態度のカヤ先輩に苛立ってくる。

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