復讐寮~罰ゲーム~
最後
早く!


早く誰かに伝えないと!


女子寮の庭を突っ切るようにあたしは走った。


コンビニまで走ったらすぐだ。


きっと大丈夫!


そう思っていたのに……。


寮から出る寸前、目の前に人影が見えてあたしは足を止めていた。


仁王立ちをしているその人は……カヤ先輩だ……。


「本当に、悪い子ね」


カヤ先輩はヨダレを垂らしながらニタリと笑う。


その手には注射器が握りしめられていた。


「カヤ先輩……どうして……」


「まだ、お仕置きが必要だって言うからよ」


カヤ先輩はフラフラと左右に揺れながら近づいてくる。


その姿はまるでゾンビだ。

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