復讐寮~罰ゲーム~
覗き魔
果実酒の2缶目を開けたところで、亜沙美と友樹が部屋を出て行った。


亜沙美の部屋でのんびりするのだろう。


「俺たちはどうする?」


アルコールで頬が赤くなった瞳に優歩がそう聞いている。


「え? あたしもう眠い」


答える瞳はすでにロレツが回っていない。


「まじかよ。ちょっと飲んだだけなのに」


優歩は信じられないという様子で瞳を見つめる。


「瞳をちゃんと部屋まで送ってあげてよ? その後は優歩の好きにすれば?」


挑発するように言うと優歩は一瞬苦い顔をして、その後瞳へ視線を向けた。


「とにかく、部屋に戻ろう」


優歩がそう言っても、瞳は足元もおぼつかない様子だ。


「無理に立たせなくていいじゃん。こういうときはお姫様抱っこでベッドまで運ぶの」


優歩の耳元で言う。


「俺はそれでも構わないけど……」


「大丈夫だよ。今頃亜沙美たちだっていいコトしてるんだから。ねぇ、真仁?」

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