おねえたんが守ってあげるね
「美那!!…美那…!!」
「え…?!桜…?」

桜は泣きじゃくる芽衣をだっこして背中をさすっていた。


…見つかってよかった…ごめんね…本当にごめんね…芽衣…
だけど、…私が…見つけてあげたかったな。…

「…あ、美那?葵に連絡したらうさぎのぬいぐるみ買ってあげるから売店集合だって」
「ん、…分かった」


…私にはまだ芽衣を迷子にさせてしまった、…っていう傷が治らない…

「おねえたん」
「…え?」

ずっと長く泣きじゃくってると思った芽衣。
…まだ涙が引っ込んだばっかの芽衣は私に笑顔を見せてくれた。

…芽衣…大好きすぎる…、…
私が一生芽衣のその笑顔を守る…。
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