real face
「初めまして蘭あかりです。小学4年生です。姉のまひろがお世話になってます!」

我が妹ながらしっかりした挨拶だわ。

「あかりちゃん、今日はよろしくね!あかりちゃんが来てくれたから、蘭さんには小学生のほうをメインにお願いしていいかな?」

「はい、分かりました。あかりが友達に声かけてるんで、今日来てくれるかもしれません」

「マジで!あかりちゃん頼もしい助っ人だな。じゃパンフレットとか準備するから手伝ってくれる?」

「はい。あかりもお手伝いしまーす」

10:00からスタートした販促イベント。
1時間もすれば結構な人数が集まっていた。
あかりの宣伝のおかげか、小学生がお母さんやお父さんと一緒に来てくれたようだった。


「蘭さん、そろそろ2回目やってみようか」

「そうですね、じゃあ次は別のゲームで……」

1回目は漢字を使ったパズル形式のゲームを説明して、その後交代で順番に子供たちに体験してもらったり、親からの質問に答えたりしていた。

今度は算数の計算の問題を使った、シューティングゲーム。
早速ゲームソフトをセットして、大きなディスプレイにゲームを表示させスタンバイOK。

「はい、次はシューティングゲームですよ!画面に10個の風船が出てきます。風船には簡単な計算の式が書いてあります。それぞれの答えは1~10になるようになってるので、1~10まで順番に撃ち落していくゲームです。矢印を風船に合わせてAボタンを押したら撃ち落す事ができますよ!では私が試しにやってみますね~」

これは簡単だから、デキるところを見せなくちゃね。

「あかりちゃんのお姉ちゃん頑張って~!」

あかりのためにも頑張らなきゃ……。


えっと、1×1=1っとこれだ!

1個目の風船を撃つと同時に他の風船も全部一緒にパパパパパンっと弾けてしまった。

「あ、1+1を撃っちゃった!!しまった!!」

きゃはははは!!という笑い声に包まれた。
こんな簡単な失敗しちゃうなんて。

「こ、これは悪い例で……。は、あっはははははは!!」

もうダメ、笑うしかないわ……。

< 63 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop