花言葉が人をつなぐ
失恋とヒペリカム
ブーゲンビリア国の首都、アイビー。煉瓦造りの建物があふれたレトロな雰囲気の街だ。人が多く行き交い、文化なども発展している。

赤煉瓦の小さな家。家の前には様々の色の花が育てられ、華やかな空気を作り出している。

ベッドの上で寝息を立てていたヴァイオレットは、ゆっくりと目を開ける。今日も仕事だ。

ヴァイオレットは、名家のお嬢様だ。しかし父は事故で亡くなり、母も体が弱く田舎へ引っ越したものの体調は良くなることなく亡くなった。メイドと二人で暮らしていたのだが、母の妹が訪ねてきて、「女の子を一人にしておけない」とアイビーにある屋敷に連れてきたのだ。

ヴァイオレットは勉学に励み、人の心に興味を持った。そして今はカウンセラーとして働いている。

ヴァイオレットはベッドから起き上がり、シャワーを浴びる。そしてリボンのついた青いワンピースドレスを着る。頭にも、青いブルースターの花の形をした髪飾りをつけた。青色は人の心を落ち着かせる効果があるのだ。
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