大切なもの~色んな絆~


その日を聞いていた私はアイツらに”用事があるから”と言って柚澄のそばにいた。


この世界でたったひとりの家族、千奏さんを失って柚澄は人形のように座り込んでいた。


その時に初めて湊たちと話したんだ。
優晴さんは私や柚澄に




『千奏が大好きだって言ってた虹龍に来てみないか?』




と手を差し伸べてきたんだ。

もちろん柚澄は、姉である千奏さんが愛した居場所を知りたかったから迷わず手を取った。


そして、虹龍に連れて行ってもらい、そこの人たちと触れ合った時、柚澄はやっと涙を流した。
そして柚澄は言葉をこぼした。


『千姉、幸せだったんだね・・・こんなに暖かい所にいれて・・・・・・・・・ッッ・・・良かった・・・ッッ』


と。


柚澄はよく千華さんを心配してたから。

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