高校生マフィア

春樹

「皆、初仕事お疲れ様!やっぱり仕事が早いねー♪」

陸が敵ファミリーをボコボコにした次の日の放課後、執務室に入ると上機嫌な明るい声が俺達を迎え入れた

「給料は帰りに渡すね。今日は特に何も無いから、もう帰っていいよ♪」
「あ、もう帰っていいんスか?」

早っ。この部屋入って3分もしてないぜ?
ってか…

「給料って!?」

卓真が目を輝かせて(笑)身を乗り出した
爽樹もそれに続いた

「え、もしかしてお給料貰えるんですか?」
「その通りー♪ヘタなバイトよりもよっぽど出すよー」

給料まで貰えんだ
部屋も服も用意してくれんのに!?

「い、いいんスか?」

俺が控えめに聞いてみると、朱雀さんが目を見開いた

「珍しいねー春樹が遠慮してるなんて」
「あ、すんません」

つか、もう呼び捨て!?

「いいんだよ。仕事を達成してくれたファミリーにはしっかりお金渡すのがボスの役目なんだから」
「じゃあ、ありがたく…」

へぇぇ…
何か分かんねぇなぁ

「じゃ、これから皆で打ち上げしよーぜっ」

陸の明るい声が響いた

「お、行く行くー!じゃー給料でちょっと高いモン食おーぜー♪」

俺も陸に続いてテンション上げた
慧が少し笑った

「どうせファミレスだろ」
「高校生にファミレスとマックは必須だろー」

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