高校生マフィア

「【朝】…ねぇ」

ぱら。と受け取った資料をめくった
頭の中に個人の動き、計画の進み方が休み無しに浮かんでくる
俺の隣を歩く春樹、陸、卓真の会話が聞こえた

「なーんか、イマイチ現実味ねーよなー」
「春樹はそう信じたいだけだろ。詐欺師なんてさ」
「俺が1番気ィ重いっつーの。いっとくけどこの刀、マジモンだぜ?」
「マジで!?」
「ぉおお…陸、すっげーのな…」

ああ、そうか
陸は本物の日本刀を手渡されたらしいな
それにしてもボスは、どんな手口でこんな名刀を手に入れたのか

「あ、つーかさ、バド部ってこの土日で新人戦じゃね?空手部は来週だけど」
「あー。俺と爽樹は明日ー。どーせシードだし」
「ってゆーか、爽樹はいいとして春樹は部長なのに明日だけ行けばいいの?」
「ま、副部長がしっかり者だからねー♪」
「水沢だっけ?生徒会だもんな」
「若干雪姫とキャラカブるぜ?…雪姫のが美人だけどー♪」
「はいはい…ってか春樹って美人好きなんだ?」
「んー。まーね。あ、爽樹も可愛いから好きー♪」
「おまっ…爽樹に何かされたら俺が責められるんだかんな!?幼馴染の身にもなってみろ!」
「あらー高城さんたら大切にされてー。羨ましいわー(笑」
「春樹、何のモノマネだ(笑」

「…卓真」

ぽつり。と卓真に声をかけた

「んー?」
「早速で悪いけど、この組織のパソコン、ハッキングしてくれるか?」
「わ、マジで早速ハッキングすか?」

と言いつつも卓真はバッグからパソコンを取り出した
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