一生一緒
シャワーで濡れた体を流すと思った以上に体が冷えていたことに気付く。





さっと上りタオルで体を拭いて着替える。





下着のサイズが完璧だったことに違和感を覚えるも上着を着て石鹸の香りに包まれ思わず笑った。





恐らく今着ている長袖のシャツは棗の物だろうが私が着るとかなり大きく膝上までのワンピースのようになってしまった。





ズボンなどブカブカで履いてもずり落ちてしまう。





仕方なく上着だけの姿で濡れた服を紙袋にしまい、部屋に戻ると首からタオルを下げ上半身裸で髪も濡れた状態の棗がいた。






「……」





「……」





お互い無言で見つめ合う。





そして同時に





「何、その格好」
「何だ、その格好」





同じ言葉を発していた。





「ちゃんと髪を乾かさないと風邪引くよ」





そう言うと棗は眉間にシワを寄せた。





「そんな姿で出歩くな。襲われたいのか。」





「私を誰も襲う人なんていないから。」





ため息混じりに言うとさらに棗が顔をしかめる。





「ず、ズボンがブカブカで歩けなかったの」





「チッ…今度一式準備しとくか」





等と呟いていた。


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