アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
次の日のお弁当から、パンと牛乳にした。

「あれ?お弁当は?」

「はははっ。実は、ダイエット始めて。」

柳井さんは”そうなんだ”と、いつもの豪勢なお弁当を広げた。


「じゃあ、私はお昼行ってきまーす。」

市来さんは、実家暮らしのせいか、いつも外に食べに行っている。

それも、ランチセットを食べ回っていると言う、羨ましい生活だ。


そして肝心の私は、100円のパンと85円の牛乳小さな牛乳パック。

お弁当を作るにしても、食費がかかる。

だとしたら、栄養そっちのけで、安価な物に手を出すしか、方法はないのだ。


夕食も、毎日毎日買いに行っていたら、余計なモノを買ってしまうから、一週間分まとめて買いに行く。

1日300円として2100円。

うーん、かなりの節約だ。


「水久保さん?」

「はい?」

柳井さんが、こっちを見ながら、呆れている。

「パン一口に、どれくらい噛む気なの?」
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