アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
私はそれを聞いて、ガクッときた。

唯一、できそうな仕事だったのに~。

「朝の仕事は、ここまで。後は、社長に頼まれた書類作成や、出張の手筈、会議の準備等。そうそうあなた、パーティードレスは、お持ちですか?」

「パーティー、ど、どれす?」

「社長は、他の社長との会合で、夜お出かけになる事もあります。その際、付き添いの女性は、ドレスを着用する事になっておりますので、お持ちでないのなら、あらかじめご準備下さい。」

「は、はい。」

「以上。では、ここまで質問は?」

「……ないです。」

って言うよりも、生け花とパーティードレスの印象が強くて、他の事が頭に入らなかった。


「それでは、早速仕事に取り掛かりましょう。」

「はい!」

目まぐるしい説明の中で、内本さんの後をついて行く。

そんな中、クククッと笑い声が、聞こえてきた。
< 86 / 255 >

この作品をシェア

pagetop