ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
騎士は剣を地面に置き、戦意がないことを主張しつつ村人のテントへ向かった。

テントから一メートルほど離れた位置から、声をかける。

「失礼いたします。我らは第三王子イクシオン殿下が親衛隊です。しばし、事情をお聞きしたく、まいりました」

返事はなく、代わりに石が飛んできた。攻撃は想定済みだったからか、騎士は涼しい顔をして石を避けた。

「我らは敵ではありません。聖獣リュカオンがあなた方の嘆きを聞き、馳せ参じたまでです」

反応はない。

もしかしたら、今まで酷い目に遭っているから、騎士の言うことが信じられないのかもしれない。
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