STORY〜だから私は貴方に恋をした〜
「珠菜おはよう!」
後ろから声をかけられて振り返ると
見慣れた明るい髪色が目に入った。
「おはよう、春ちゃん」
彼女とは幼稚園から一緒の仲良しだ。
「また彼とラブラブしちゃって〜」
とニヤけた顔でこっちを見てくる
「もう、やめてよ!」
と冗談っぽく怒るけど春ちゃんには
なんの効果もないらしい。
「たまには私にも構ってよね!」
と春ちゃんが私の腕に抱きつく
「分かってるよ〜」
と言いながら私も抱きつく。
廊下を歩いて教室につくと
「おいっす〜」と声がした。