キスの場所の意味、教えてあげる
彼女はいつも、癒してくれる
朝、目が覚めると隣に彼女が眠っている。僕も彼女も服を着ていない。

昨日は、彼女が久しぶりに家に泊まりに来てくれた。最近仕事で疲れていたし、彼女に一晩中触れて癒された。

まだ眠り続ける彼女の腕に、強く唇を当てる。白い肌についた赤い印に、僕の胸は高鳴った。

「……ん……」

彼女が目を覚まし、ゆっくりと目を開ける。その黒い瞳には、幸せそうに微笑んでる僕が映っていた。

「おはよう」

彼女がそう言い、笑う。僕も笑った。

「おはよう」

そして、彼女の唇にキスをする。こうして目が覚めて一番に好きな人に会えるって、言葉に表せないくらい幸せなことなんだ。

「僕が朝ご飯作るよ。ゆっくり休んでて」

僕がそう言うと、彼女は「うん」と頷く。その頭を優しく撫で、僕の中にまた想いが募る。

「……ねえ」

僕は彼女に訊ねた。

「今夜も、一緒にいてくれない？」

あれだけ触れたのに、もう僕は彼女を求めている。壊れそうなほど抱きしめて、飽きるほどキスをしたい。
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