君の声が聞きたい
本当は鷹斗さんに会うのが少し怖い。
昔みたいに戻ったら嫌だから。
私は強く自分の手を握りしめた。

「鷹斗………って誰?しかもその人と琴音ちゃん、付き合ってたの!?」

「えっと、はい………」

そうか、康平君は知らないのか。
隼人君、話してなかったんだ………。
なんかちょっとありがたい。

「あのね実はー」

私は康平君に私と鷹斗さんの付き合ってた頃の話をした。
話が終わると康平君は怒っていた。

「なにそれ、そいつ最低!!」

「………でも」

「俺がそいつをぶん殴ってやるよ!!」

「鷹斗った俺の兄さんだけど?俺の兄さん、殴るの?」

「えっ………?!」

ごめん、康平君。
鷹斗さんは隼人君のお兄さんって言うの忘れてた。
本当に申し訳ない!!

私は心の中で謝罪をしつつもちょっと笑っていた。
だって、鷹斗さんを殴るって言った康平君の顔はすごい真剣でカッコいいのに。
ーなのに。
そのあとの隼人君の俺の兄さん発言ですっごい面白いかおしてて笑っちゃっうよ!

「ありがとう、康平君!!なんかカッコよかった!」

「………っ!!」

「琴音、俺の彼女なんだから他の男にカッコいいって言うの禁止!」

「あはは、ごめんなさい!」

私は適当に謝罪した。
だけど許しくれた隼人君に私は心の中で嬉しがっていた。
隼人君は優しくてとても素敵な人。
改めて、そう思った。
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