幸せな結末
「うちでの仕事は理恵のリハビリと思ってくれて構わないんだ。」
湊も昔から自分以外の人のことで、まるで自分のことのように熱くなる。
理恵を見る目は熱を含んでいて、理恵を考えてくれていることが伝わった。
「・・・いつから?」
理恵は少ししてから湊に返事をした。
その返事に湊が顔をくしゃっとして笑う。
「そうこなくちゃな」

こうして理恵は再び仕事を始めることにした。

朝陽の想いに答えたいという思いと、いつまでも自分がしっかりしなければ朝陽が前に進めないような気がした。それでは理恵が離婚を切り出した意味がない。
離れた意味がなくなってしまう。

理恵は頑張らなくてはと心に誓っていた。
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