幸せな結末
番外編~過保護な朝陽~
「薬飲んだか?」
「うん」
「母子手帳もったか?」
「うん」
「靴下かせ」
「ありがとう」
今日は理恵の甲状腺の病院に定期受診の日。毎回朝陽が一緒に行ってくれている。
現在妊娠8か月。かなりお腹も大きくなった。

理恵はソファに座り朝陽に靴下を履かせてもらいながら大きく深呼吸をしていた。
「動悸する?」
「ちょっとね」
もとから動悸や息切れがしやすかった理恵の体は妊娠によって体調がよくないことが多かった。
ホルモンのバランスが崩れているから仕方ないことだが、流産につながる可能性のある理恵は妊娠が分かってすぐに仕事を休職した。
「足、冷たいな」
そう言って朝陽が理恵の渡した靴下ではなく厚手のものに変えてくる。
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