嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです！編
昨日は数時間泣き続け、気が付いたら朝になっていた。


目を開けようとしても、目は半分くらいしか開かなかった。


顔を洗い、着替えをし、朝飯を食おうと冷蔵庫を覗いたものの、卵と冷飯しかなかった。


卵かけご飯を食べてオレは家を出た。


心を浄化させるためにも、朝の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みたかった。


深く深く呼吸を繰り返したあと、オレは空を見上げた。


昨日とは打って変わり、青く澄みきった空がどこまでも広がっていた。


次、アイツに会った時はどんな顔すりゃいいんだろうか。


そもそも、もう会えないんじゃないのか。


それは、オレにとって、


今のオレにとっては、


苦しくて


辛くて


考えたくもないことだ。


オレは、決断しなければならない。


真砂汐泉と星名湖杜、どちらを信じるか。


そして、どちらと未来を歩いていきたいか。


オレのした選択が未来を明るく照らしてくれることを強く強く願いながら、青空に願いを飛ばした。
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