嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
わたしに出来ることはやった。


あとは...信じるのみだ。



「お父さん、ただいま」



いつもなら大声で"おっかえりー"とかいうくせに今日は何も聞こえない。


代わりに聞こえて来たのは、怒鳴り声だった。



「そんな学校に娘を行かせられるか!」



きっと学校から電話がかかってきたのだろう。


お父さん、ごめんね。


お父さんに迷惑かけちゃって。


わたしは...謝ることしか出来ない。


あとでちゃんと話さないとな。


わたしはそう思いながら、お父さんに気づかれぬようゆっくりと階段を上った。
< 105 / 109 >

この作品をシェア

pagetop