「悪」が似合わない君と。


頭の整理が追いつかず、とぼとぼと教室に向かう


ドアを開けると

…いつかの空気


決して良いものではないけど

私はこの空気を待ち望んでいた

…いつもより静まり返った教室


リュードーさんがいるんだ

その事実を確認するのに時間はいらなかった


窓際一番後ろ

私の隣の席

私を見つけるとふっと優しく笑った


「はよ」

「おはよう」


相変わらずクラスメイトは口を開けて私たちを見ている


「怪我…大丈夫ですか?」

「余裕だよ」


よかった


「浜田と海に会ったか?」

「会いましたよ」

「なんか言われた?」


う…

ま、まあなにも言われてないわけじゃないから

う、ん…


口籠る私をみて軽くため息をつく


「海だな」


え!なぜわかる


「ふ…その顔、もう少し隠そうとしろよ」


う

なんかお見通しみたいで悔しい


「ま、いいけど。てかいつまで立ってんだよ」


席に座るよう促す

なんか…変な感じ

< 234 / 321 >

この作品をシェア

pagetop