「悪」が似合わない君と。


「おい。」


途端に肩に回っていたカイさんの手がなくなった

何かと思ったらリュードーさんがカイさんの腕を掴んでいた


「リュードーさん!」


「何やってんだよ」


「んー…口説いてた」


「あ?」


「いや、うん。」


カイさんが苦笑いをした


「はぁ、行くぞ、トンボ」


「は、はい!」


リュードーさんがズカズカ進んでいく


カイさんの前を通り過ぎた時


ぱちっ!


と、音のなりそうなウインク



「っ!」


い、いけめそだ、こりゃイケメソだ



「トンボ…」


「は、はい?」


階段を上り切ったところでリュードーさんの足が止まった


「海に何か言われたのか?」


な、なにか…


「えっと」


言っていいのか、いやダメか?


「何言われたんだ?」


…


黙りこくります。


「な・に・を、言われたんだ?」


う…こわい


「わ、私のような人をですね…す、好いていらっしゃるようです」


使ったことない敬語になった


「…は?」


「は、は?ですよねはは…」


「言われたのか?好きだって」


ドキッ


不意なリュードーさんからの『好き』にときめいてしまった乙女的思考

やめろ!柄じゃないだろ我が心臓!!


「は、はい。」


「あーーーーっくそっ」


わあ


「ど、どうしましたか?」


「いや…んでもねぇ」


こえこっわ


結局そのままズカズカ進んでいくリュードーさんに早足でついて行った


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