「悪」が似合わない君と。


「ミスコン、出るんだろ?」


「はい」


「お前歩けんの?ランウェイみたいなとこ」


余裕ですよ


「まあ普通に歩くだけなので」


「そーか、気を付けろよ」


もーいくらなんでも転ばないよー


「あの…いろんな男が見てるから」


?

気をつけるってそういうこと?


「し、シノセ…か、可愛いから」


声ちっさ!


でも…隣で耳まで赤くしてボソッと言った浜田さんを見るとなんだか嬉しくなる


「ありがとう!浜田さん!」

「…しのせ…あのさ」

「はい?」

「俺…」


浜田さんは足を止めて私の目を見ると

一度顔で上を仰いで息を吸った


?


「俺、シノセが好きだ」


…?


「私も好きですよ?」


どうしたの?


「いや…そうじゃない」


そうじゃ…ない

顔を不自然に赤くして一息置き、再び口を開いた


「友達としての好きじゃなくて…女として好き。恋人にしたい好き。あの、可愛いなって言う好きで、えっと」


え…

あ!ちょ!あああ

も、も


「も、もういいです!!照れるので…そんなに言われると」

「…あ、ごめん」


えと、えと


つまり


浜田さんは…私が好き…?


「それは…えっと、罰ゲームとかではなく」


「違う…ほんとに好き。実は結構前から…
文化祭で言おうって決めてた。返事とかは求めてないから…ただ知っておいてほしい」


え、な、

なんで私?


結構前からって…


「そ、そうですか…」

「ね、ドキドキした?」


へ?


「いや、俺なんかの告白でもシノセは緊張してくれるのかなって」


そんな…の

めずらしい真剣な顔だけでもドキドキした


「しましたよ…とても。今もまだドキドキしてます」


告白なんて…慣れてないから


私なんかを好きって言ってくれる

しかもハナじゃない私を


「そっか…ふふ。じゃ、俺これから攻めていくから、覚悟しててな?」


浜田さんは満足そうに笑い私の頭に手を置いた


は

はぃ?


は、浜田さん!?めっちゃ男前になってるんだけどー?!?


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