Fairy



確かに怖いけど、私を殺すだとか、そんなようなことはしないと思う。

すると、カーテンの隙間から月の明かりが差し込む。耳を済ませると、どうやらもう雨は止んだみたいで。
眠くなんてなかったけど、私はそのままベッドの上で目を閉じた。


家とは違う匂い、布団の感触に、なかなか寝付くことが出来ない。
数時間が経過したんじゃないかという時に、玄関の扉が開く音が聞こえる。恐らく、誰かが出掛けたみたいで。

今から誰かを殺しに行くのだろうか、と考えると、やっぱり怖くて手が震えた。



明日からどんな生活を送ることになるんだろう。
そう考えながら、私は眠りについた。







































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