漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~



そして放課後はやってきた。



「どこでする?」

「図書室とか?」



やばいな、この空気。



「「却下!」」



いつもの感じで、二重に聞こえる声。



ま、もう説明の必要はないだろう。



「やっぱりお前か、しつこい奴やな」

「その言葉、そのまんまアンタに返す!」



けっ。



いつまでたっても、可愛いげのない野郎だ。



「いらん!」

「もらえ!」



もはや会話の意味がわからないが(汗)



「ストップ!」



そう言って仲裁したのはさわちゃん。



「どこでもかしこでも、漫才始められたら困るっての!」

「2人はなんで図書室却下なんだよ?」



ため息まじりに言う藤守。



藤守にため息つかれたら、通常の倍ムカつく。



< 57 / 100 >

この作品をシェア

pagetop