Fairy Ⅱ
狂盛さんの方を見ることが出来ず、俺はテレビ画面を見つめたまま「 いや、ちょっと眠れなくて。 」と返す。
『 二人が…游鬼さんと紅苺が、遊んでるから? 』
その言葉に、一瞬動きを止めた。…というか止まった。
そうです、違います、何のことですか。
どう答えようか、悩んでいた。
だけど、きっとどう答えても狂盛さんには見透かされてしまうだろう。そう思って二階にいる二人のことを思い出すと、自然と乾いた笑いが漏れた。
コントローラーを置いて、地面を見つめながら、ぽつりと言葉を零す。
「 なんか俺、馬鹿みたいですよね。 」
『 何が? 』
「 何が、って…。 」
そんなこと聞かなくても、狂盛さんなら分かるくせに。
そんなモヤモヤした気持ちを消すように、テレビの電源を消した。
リビングが静かになると、微かに二階からベッドの軋む音が聞こえてくる。その音に、喉の奥がキュッとした。
『 …どういう、感じなの。 』
「 え? 」
一瞬、何のことだろうと思った。
だけどすぐに、何となく察した。
『 烏禅は、紅苺の事を愛してるんでしょ。それって一体、どういう感情? 』
ほら、当たった。
なんとなくは分かっていたけれど、いざ狂盛さんに質問をされると少し戸惑ってしまう。内容が内容なだけに、なんと言ったらいいのか。
だけど俺は、素直に狂盛さんに答えた。
「 俺、語彙力本当に無いんで。上手く伝わるかどうかは分からないんですけど…。 」
そう言うと、狂盛さんは何も言わずにこちらを見てくる。
「 どうしても、嫌いになれないんですよ。游鬼さんとの遊びをやめなくても、俺を見る悲しそうなあの目も。…たまに見せる子供っぽい顔も好きですし、人を殺してる時の目も好きです。なんて言ったらいいんだろうな…。 」
『 二人が…游鬼さんと紅苺が、遊んでるから? 』
その言葉に、一瞬動きを止めた。…というか止まった。
そうです、違います、何のことですか。
どう答えようか、悩んでいた。
だけど、きっとどう答えても狂盛さんには見透かされてしまうだろう。そう思って二階にいる二人のことを思い出すと、自然と乾いた笑いが漏れた。
コントローラーを置いて、地面を見つめながら、ぽつりと言葉を零す。
「 なんか俺、馬鹿みたいですよね。 」
『 何が? 』
「 何が、って…。 」
そんなこと聞かなくても、狂盛さんなら分かるくせに。
そんなモヤモヤした気持ちを消すように、テレビの電源を消した。
リビングが静かになると、微かに二階からベッドの軋む音が聞こえてくる。その音に、喉の奥がキュッとした。
『 …どういう、感じなの。 』
「 え? 」
一瞬、何のことだろうと思った。
だけどすぐに、何となく察した。
『 烏禅は、紅苺の事を愛してるんでしょ。それって一体、どういう感情? 』
ほら、当たった。
なんとなくは分かっていたけれど、いざ狂盛さんに質問をされると少し戸惑ってしまう。内容が内容なだけに、なんと言ったらいいのか。
だけど俺は、素直に狂盛さんに答えた。
「 俺、語彙力本当に無いんで。上手く伝わるかどうかは分からないんですけど…。 」
そう言うと、狂盛さんは何も言わずにこちらを見てくる。
「 どうしても、嫌いになれないんですよ。游鬼さんとの遊びをやめなくても、俺を見る悲しそうなあの目も。…たまに見せる子供っぽい顔も好きですし、人を殺してる時の目も好きです。なんて言ったらいいんだろうな…。 」