明日は明日の恋をする
それから進藤さんの運転で焼肉を食べに行った。正直、昨日も今日も高瀬さんが何でキスしてきたのか分からず、私はモヤモヤしながら肉を食べ続けた。

食べ終わると、車で高瀬さんをマンションまで送る。

「ご馳走様。おやすみ~。」

マンションに着くと高瀬さんは車から降り、私達に笑顔で手を振った。

車内では進藤さんと2人きり…。

少し沈黙が続いた。

「…今日はお仕事お疲れ様でした。」

「…あぁ。」

……。

会話が終わってしまった。その後も大した話が出来ないまま、結局マンションに到着した。

部屋に戻り、お風呂に入る。お風呂上がりにリビングへ行くと、先にお風呂を上がった進藤さんがソファーに座りビールを飲んでいた。

「…飲むか?」

「はい、頂きます。」

私に気づいた進藤さんが声をかけてくれた。お言葉に甘えてソファー前の床にペタンと座り、一緒にビールを飲む。

「あー、美味しい。」

「高…ナオトと何かあったか?」

美味しくビールを呑んでいると、進藤さんが突然質問してきた。

「な、何かって…どうしてそんな事を聞くんです?」

思いがけない質問にビールを吹き出しそうになる。

「いや、珍しくナオトが女と楽しそうにしてたからな。」

「高瀬さんとは…何もないですよ。」

ビックリした。高瀬さんとキスしたのがバレたのかと思った。

「あまり夜更かしするなよ。」

そう言って進藤さんはそのまま自分の部屋に戻っていった。 私はコップに入ったビールを一口飲む。

「おやすみなさい。」

進藤さんの部屋の方を見つめながら小さな声で呟いた。
< 45 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop