溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
天体観測(玲奈side)
子供たちが無事に診てもらえたようで良かった。
亮さんの素早い対応で、病院までスムーズに紹介されあの親子はラッキーだな。

別荘に戻り二人きりの空間でも、自然体で少しずつ緊張することが減った。


バーベキューの用意をして、釣った鮎を焼いて、バーベキューの材料がたくさんあったから
シーフードスープの材料を鍋に入れて炭火の端にセット。
お好みでミルクやトマト、カレーにもなる。
具材が煮えてから食べたいものにアレンジしよう。

バーベキューのお肉も野菜も地産地消らしく新鮮で、ほんといい所だなあとホッとした。

お酒も入ってきたところで、突然の事情聴取。
お昼の続きが始まった〜ーー。
忘れてると思ったのに。

現在の近況をお知らせして、他の誘いに乗ることはないと説明。
大体、毎日通ってるわけでもないし、母のオペが終わったら父と同じ病院で勤めようとは
思っていない。

一年後にはスウェーデンへ戻る予定なんだから。
そう考えると、亮さんとの関係も怖くなった。
こんなに好きなのにあっちに戻れるのだろうか。
感情に任せ、付き合い始めたけど離れられるのだろうか。
マイナス思考が出始め、キッチンへ飲み物を取りに行って感情の整理をする。

せっかくの時間楽しんで過ごしたい。
まだ、始まったばかり。
この関係だって、一ヶ月も持たず振られる可能性だってあるんだから
あれこれ考えるより、今の時間を大切にしなきゃ。

< 101 / 280 >

この作品をシェア

pagetop