溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「そもそも、あの女の名前も年も知らないんだ。小さな頃見たことあった程度。
うちの病院と提携したくて見合い話しを持ち込んでるとは聞いていた。
けど、親父から見合いしろとも言われてないし、提携自体メリットないんだ。
なのに、最近よく院内で遭遇して、声かけられて。用心してたのに、玲奈に接触してたなんて…。
経営が上手くいってないのかもな。」

そう説明した。

黙って、おれの話をきいている。
「そっか。嘘だったんだ。ごめんね…。。ごめんね…。信じてなくてごめんなさい。」

泣き出す姿が痛々しくて。オレの方が胸が苦しい。
だから、惜しみなく言葉を紡ぐ。

「オレが好きなのは玲奈だけだよ。だからずっと隣にいて。
他の人の言葉は信じないで。オレの言葉だけが本物。大好きだよ。愛してる。」

涙が純粋で不安そうな目に、たまらなくなって瞼にキスを落とした。

ウンウンと頷く彼女。

「あの女が悔しがるくらいラブラブに戻ろうな!あの女が引っ掻き回したおかげで
俺たちの絆はもっと深くなる。ありがとうって言ってやろうぜ。」

そういうオレに、玲奈はへへへと笑いながらとびっきりの笑顔を返してくれた。
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