溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
温度(玲奈side)
付き合い出して数ヶ月が経った。
両家とも公認になって、交際は順調だ。

母はほぼ日常生活が普通に出来るくらい回復している。

亮さん一家とも食事をしたり可愛がってもらっている。

亮さんとのお付き合いも少しずつ壁がなくなってきて信頼関係を築けていると思う。



私の彼はとても素敵な人だ。
誰が見てもイケメンでかっこよくて、優しくて、医師としても腕も確かで。
留学経験もあるから語学はもちろん、自分の身の回りのことは何でも出来る。
スマートな振る舞いで慌てたり、イラついたりもない冷静な人だ。
ユーモアもあって、ちょっぴりエッチでいつも優しく包み込んでくれる。


時間の経過とともに私の思いはどんどん上昇している。
彼の告白から始まった恋だったけど、今では彼と私の温度差は私の方が絶対に上だ。


「三上先生、いいことあったんですか?顔に出てますよ」
そう言うのは、同じ職場の看護師、恵ちゃん。看護師2年目だ。

「温泉に行ってこようかと思って。知り合いから譲ってもらってね。」

「わー、いいですね。彼氏さんと?。」

「うん。休み取れそうだって。彼と温泉って初めてで。」
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