溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
日常(亮side)
温泉旅行はケンカもしたけど、もっと仲良くなったと思う。

最近はどちらかの家で過ごす事が多い。
お互いの合鍵を持っている。
とはいえ、不在中に入るのは躊躇うというのでほとんど使うことはない。
どちらかがお泊りして朝、出かけるのが遅いときに使用する事の方が多い。
同棲まではしてないけど、出入りは自由という関係。

出来れば、一気に関係を進めたいとも思っている。
婚約とか、結婚とか。
親も公認だし、絶対手放す気はないし。
タイミングを図りかねているのだ。
喜んでくれるだろうか?オレの空回りでしかないのか?

そもそもスウェーデンでの仕事の状況が現在どんなかも詳しくは聞いてない。
休職してるとはいえ、結構連絡がきているようだ。

今日はオレは休日。
彼女は小児科勤務、午前のみ。14時には帰宅できそうと言っていたので
彼女宅で待ち合わせ。
それから、ショッピングへ行こうと約束していた。甘やかしだ。

一人暮らしの雑用(掃除、洗濯)をこなし、車を点検に出して、ジムで数キロ泳ぎ
PC持参で少し仕事をこなしつつ、近くのカフェでランチ。
最近のひとり時間の過ごし方だ。

彼女がいなかった時は、休みはひたすら寝て、夕方飲みながら近くで食事。
何ともつまらない生活だったが、こうして彼女を待つ時間が気に入っている。

そろそろ帰る頃かと、彼女の家へ歩いて向かう。
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