溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
誕生日(玲奈side)
「お誕生日おめでとう。」

今日は初めての彼の誕生日だった。
最近忙しい彼が誕生日当日にお祝いできるか微妙だったけど
予定を開けてくれた。
自分の誕生日気付いてるかな…。

いつもたくさんの幸せをくれる彼を心からお祝いしたい。
プレゼントは、レストランは。
ケーキは手作りで二人っきりで食べたいなとか。

あれこれ考える時間が楽しかった。

箱を差し出すとびっくりしていて。
やっぱり忘れてた。

「気付いてなかったね。自分の誕生日忘れるなんてどれだけ忙しいの。
ふふふ、でも一緒にお祝い出来て良かった。」

「ありがとう。すっかり忘れてた。」

「頑張ってるんだね。エライエライ。」

「開けていい?」

「もちろん!」


中身は名刺入れとネクタイ。
彼のお母さん曰く、またメディア雑誌に出るとか。
スーツ姿に、出会いも多いかもと。この2アイテム。
名刺入れはこだわって特注した。
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