溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
婚約(玲奈side)
お仕置きだー。
と、ラウンド2に突入した亮さんは
とっても意地悪で仕返しが子どもだった。


薬指にくっ付いた指輪を見て、笑いと涙が込み上げてくる。

ありがとう、見つけてくれて。
好きになってくれて。
わがままを受け止めてくれて。

もう飛び込んじゃったよ。
ほんと、大丈夫?
私で幸せになれる?

思考がマイナスに。
笑いが不安に変わるのを直感で感じ取った彼は
「また、悪い方考えてるだろう?」

「指輪見てたら、私は幸せになれるけど、亮さんを幸せにする事が出来るのかって、
心配になってきて…。」

「もう最初から幸せにしてくれてるよ。
出会えて、一緒に過ごして。幸せで。
なのに、オレの無神経な態度が玲奈を傷つけて、当然といえば当然の結果だった…。

玲奈がオレから離れて隣に居なくなったら、苦しくって、寂しくって、どうしようもなかったんだ。
やっぱり離れられないって。
だから一緒にいて。同じ時間を刻んで行こう。」

「亮さんは悪くないの。ちゃんと考えてくれてた。でも、私が負担になるのはイヤで、怖かった。
でも離れてみたらすごく苦しかった…。自分で手放したのに、ほんとバカだなって。
今日ここで亮さんと会えてやっと呼吸してる感じ…。

だから、久我亮さん…。私の家族になってずっと一緒にいてくれますか?…。」

突然のプロポーズ返しに亮さんは驚いて

「はい、喜んで!」

飛びっきりの笑顔で居酒屋風お返事をしてくれた。
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