溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
確かにバルコニーはリビング以上に広かった。

彼女らしい部屋はかなりの広さでリラックスできた。
適度な距離をとりやすいので助かった。

他にも部屋がいくつかある。

ゆっくりしててくださいというと、食材を片付けているようだ。
片付けをすると、すぐに赤ワインをグラスに入れて、チーズの盛り合わせ持ってきてくれた。

とりあえず、ウェルカムドリンクですと、彼女。
ソファへ座ってワインをいただく。

「美味しい!すごく飲みやすいね。」
スッキリした味のワインでもてなしくれた。

「ありがと。ここ最近のお気に入りで、お店で買うと割とお高めなので、
ワイナリーに直接オーダーして送ってもらったの。だからとってもお得なお買い物。
手土産にも丁度良くていいんですよ。」


ソファで二人で乾杯して、しばらくおしゃべり。
クルマの感想や、買いものして購入した雑貨を開けながら夕食までの時間を
過ごした。


購入したばかりの大きめのフワフワクッションが気に入ったようで
小脇に抱えてる姿は外で見る凛とした彼女の雰囲気と異なり少し幼さの残る姿は
ギャップがあって思わず触れてみたくなる。
信用をなくすようなことは出来ないのでグッと自制し適度な距離を保ちながら
ワインを堪能した。
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