溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
かわいい彼女(亮side)
カレカノになって三日。
仕事でなかなか会えない。

彼女からの告白を思い出しニンマリ。
メールに律儀に返信をくれるので会えない日々の大体のスケジュールは
お互い把握してると思う。

会いたいとも、会えないから寂しいとも言わない彼女。
他の女が言うと面倒くさくて長くは続かなかったが、
むしろ彼女からはワガママを行って欲しいくらいだ。
重症だな、これは。俺どんななるだろ。


彼女からの返信
“会えるの楽しみです。”

文字にニンマリ。
午後の仕事終わらせて早く帰りたい。

院内で兄貴にすれ違った。

「亮、ずいぶんご機嫌だな。勤務多いって文句言ってたくせに。
院内に女でも出来たのか!うちのスタッフに手を付けるなよ。」

「興味ないね。むしろあっちこっちから隙あらばで、やんわり断るのに迷惑してるんだよ。
いっそのこと、院内恋愛禁止にしてほしいね!」

ほんと、院長の息子で次男坊独身のおかげで院内でははっきり言ってモテる。
本気出せば入れ食いだろう。玲奈以外、興味ないけど。
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