言葉にならない愛を、君に



「葵?」

「航ちゃん?部活は?」

「いま休憩中。ちょっと忘れ物してさ」

「そうなんだ」

わたしの部活が始まるまでももうすぐだった。


「ねえ、最近勇也おかしいと思わない?」


でもどうしてもこれを聞きたかった。

咲茉は気づかなかったっていったけど、きっと航ちゃんは気づいてると思う。

幼なじみ。だから。

「うん、思うよ」

「だよね。なにかあったか知ってる?」

やっぱり航ちゃんは気づいてた。
< 175 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop