高嶺の花沢さんは恋の仕方がわからない
5*舞いあがりは怖い
恋に憧れていた。

映画やドラマのような、そんなロマンチックな恋をしたいと思っていた。

でも、現実はあきらめていた。

これと言った取り柄もないし、コミュニケーション能力は虫けら以下のコミュ障女で、恋人もいなければ友達もいたことがない。

そんな私に恋はできないって、あきらめていた。

だけど、好きな人ができた。

西口輝明くんと言う人を好きになった。

最初はただの後輩で、仕事ができる彼に苦手意識を感じていた。

でも本当は気さくな人で、こんな私につきあってくれる優しい人だった。

西口くんをもっと知りたいと思った。

そのために、ふさわしい人になりたいと思った。

西口くんの隣にいても恥ずかしくない、ふさわしい人になりたい…と、私は思った。
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