お見合い相手のお姉さん・・・好きになってもいいですか?
 
 そっとベッドに寝かされ・・・・

 お互いが産まれたままの姿で体を重ね合う・・・。


 結人の唇が紗良の首筋に・・・鎖骨に・・・胸に降りてくる・・・。


 こんなに優しい唇だったの? とっても気持ちいい・・・。

 結人の這ってくる唇がとても心地よくて、紗良はギュッと結人にしがみ付いた。


「紗良・・・愛しているよ・・・」

「・・・私も・・・愛しています・・・」

「今日は・・・そのままの俺の事、ちゃんと受け入れてくれるか? 」

「はい・・・」


 お互い見つめ合ってそっと微笑み合った。


「あの・・・結人さん・・・」

「は・・・はい・・・」


 初めて紗良に名前を呼ばれて、結人は嬉しくてちょっと緊張した表情を浮かべてしまった。


「私・・・手術を受けようと思っているんです・・・」

「手術? 心臓の? 」

「はい。・・・成功率は、40%以下って言われたことがあって。もしかしたら、そのまま命を縮めるかもしれないとも言われたんです」

「え・・・」

「でも、受けて見ようと思って。結人さんが一緒にいてくれるから、私の中に・・・一緒にいてくれるから・・・きっと、大丈夫だと思えてきたから・・・」

「紗良・・・」


 ギュッと強く、結人は紗良を抱きしめた。


「一緒にいるから、大丈夫だ。言っただろう? お爺さんになっても、一緒にいて欲しいって」

「はい・・・結人さんが、お爺さんになったところ見てみたいし」

「俺も、紗良がお婆さんになったところ見たいから」

「結人さん、きっとお爺さんになっても素敵だと思う」

「お前だって同じじゃん」

「だから・・・傍にいて下さい。・・・私が、目覚めた時いつも傍にいて下さい」

「ああ、約束するよ」



 スーッと結人のしなやかな指が、紗良の身体をなぞる・・・
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