愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?




「おはよう。」

「おはようございます。」



また新たな一週間が始まる。
柊司さんは、爽やかな顔をしていた。
昨夜のお酒は、引きずってないみたいだ。



「昨夜、タク、泊らなかったんだね。」

「え?はい。帰られましたよ。」

「いつもなら泊まっていくんだけど、いなかったからびっくりしたよ。
さっき、LINEしたら帰ったっていうから、ますますびっくりだよ。」

「そうなんですか、気が利かずにすみません。
そんなこととは知らなかったので、私、お引留めもしなくて…」

「君のせいじゃないよ。
早く寝ちゃった僕が悪いんだ。
あぁ、なんでこうお酒に弱いのかな。」



そっか、そういうことだったのか…
私がここに来る前は、八重樫さんはいつも泊ってたんだ…
でも、八重樫さんは、私の手前、それは悪いと思って帰ったんだね。
八重樫さんって、気配りの人なんだね。
それに引き換え、柊司さんは無邪気というか、なんというか…



「今度からはちゃんとお引止めしますね。」

「そうだね。泊まったら、朝も一緒に出社出来るからね。」



柊司さん、少しでも八重樫さんと一緒にいたいんだ。
助手席には、私が座るより八重樫さんに座って欲しいんだね。
仕方ないことだけど、ちょっと寂しいな。

< 162 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop