愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
「岡添さんが知ったら、ものすごくショック受けるだろうなぁ…」

岡添さんっていうのは、私よりもだいぶ年上で、この会社が創立された当時からの社員さんみたい。
所謂、お局様みたいな人だ。
背が高くて、綺麗だし、てきぱきしてて仕事が出来る人。



「岡添さん、八重樫さんのことがお好きなんですか?」

「まぁ、そうですね。
『私は専務のファンクラブの会長よ!』って良く言われてます。」

「そうなんですか…」



心配しなくても、あの話は作り話だから…
って、言ってあげたい気もするけれど、そんなこと言えるはずもない。



「別に、私達だって、本気で専務を狙ってるわけじゃないですよ。
専務が私達みたいな女性を相手にするはずありません。
そんなことはわかってるんです。
言ってみれば、憧れのアイドルみたいなものです。
アイドルには特定の誰かのものにはなって欲しくないですよね。」

「そうですよね。」



確かに、その気持ちならわかるよ。
大好きだったアイドルが結婚すると、なんだか熱が冷めるんだよね。



「専務さんの彼女さん、画像とかも見たことないんですか?」

「はい、なんせ彼女さんのお話も今日初めて知ったくらいですから…」

「そうなんですか。専務さんとは親しくないんですか?」

「う~ん…まだ多分親しいと言える程ではないと思います。」


そのことは、今日つくづく感じたよ…
なんだか人間不信になりそう。




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