愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
「これ……」

柊司さんが私の前に、スマホの画面を差し出す。
そこに映し出されていたのは、八重樫さんと見知らぬ女性の2ショット。
女性は、真黒な髪をきりりと結い上げ、個性的なメイクをした人だった。
確かに、岡添さんに似たタイプだ。
二人は寄り添い、八重樫さんがその人の腰に腕を回してる。
割と最近の画像みたいだ。



え?どういうこと!?
だって、慶子さんって人は架空の人物で…
なに?それとも、柊司さんたちは、わざわざこんな画像まであらかじめ用意してたの?
私は混乱した。



「えっと…これは…」

「僕らが結婚した頃だよ。
タクがニューヨークに行った時の画像。
確か、他にもあったような…」

柊司さんは、スマホの画像を探す。



「あ、あった。
これは、まだ慶子さんが日本にいた頃。」

そう言って差し出されたのは、また別の画像。
八重樫さんの髪の色が今とはちょっと違うし、何となく若い感じがする。



どういうことだろう?
私はまだ混乱から抜け出せないでいた。



八重樫さんの彼女さんは、いないはずじゃなかったの?
だって、八重樫さんは柊司さんが好きなんだもん。



え…!?
ってことはもしかして、この慶子さんっていう人は女性に見えるけど実は女装癖のある男性で…あ、八重樫さんは男性しか愛せないとは限らないから、慶子さんは女性だってことも十分あるか。
とにかく、八重樫さんはその慶子さんと付き合ってるんだけど、柊司さんは八重樫さんのことが諦めきれない…とか、そういうこと!?
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