愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
「ほら、俺の言った通りだったでしょう?
シュウは芹香さんに惹かれてる…って。」

「えっ!?ま、ま、まさか…そ、そんなこと…」

「あなたが芹香さんなのね。
遅くなりましたけど、私、宮本由紀子っていいます。
初めまして。」

「は、初めまして。」

正面から見ると、由紀子さんはやっぱりとっても綺麗な人。
いかにもおしとやかな大和撫子って感じかな。
理知的な感じもする。



「沢渡君が好きになった人ってどんな人なのか、とても関心があったの。
お会い出来て嬉しいわ。」

「は、はぁ……」

きっと、想像してたタイプとは全然違っただろうな。
まさか、私みたいなのが来るとは思ってなかっただろうと思う。
……って、その前に、『沢渡君が好きになった人』って、ま、まさか、それって私のこと!?
そんな馬鹿な…!



「芹香さん…大丈夫?
なんか、混乱してるみたいだけど…」

「え?あ、は、はい。
あの…ちょっとまだ…今の状況が掴めてません。」

由紀子さんはお上品にふふふと笑う。



「つまりね。
沢渡君は、ずっと私のことが忘れられないって思ってたらしいんだけど、ある時、ふと、不思議な感覚を感じたらしいの。
忘れられないはずの私のことを、最近は全く思い出さなかったって。
それは、芹香さん…あなたと暮らし始めたから。
でも、芹香さんに対する気持ちが自分でよくわからなくて、それで、実際に私に会ってみて、自分の気持ちを理解したかったらしいの。
で、久しぶりに会ってみたら、懐かしさは感じたけど、ときめきのようなものは感じなかったんですって。
ときめいたら、四度目の告白をするつもりだったらしいんだけど、残念ながらそうはならなかった。
それと同時に、沢渡君は気付いたんですって。
芹香さん…あなたに惹かれていることを。」

「え、ええーっ!?」

あまりに混乱し過ぎて、私ももうなにがなんだか分からない。
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