愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?




「今回は本当にお世話になったね。
おかげですっかり元気になったよ。どうもありがとう。」

「いいえ。私は何も…」



快気祝いってことで、今夜は柊司さんの行きつけのお店に出掛けた。
前にも一度連れて来てもらったお店だけど、雰囲気も良いし、料理もとっても美味しい。



「君は本当に優しい人なんだね。」

「そ、そんなことないですよ。」

「いや、優しいよ。
ただの同居人の僕に、とても良く尽くしてくれた。」



『ただの同居人』?



確かにその通りかもしれないけど…そっか…やっぱり柊司さんはそんな風にしか思ってないんだね。
わかってたはずだけど、面と向かって言われるとちょっとショックだ。



「た…ただの同居人じゃないですよ。
大好きな同居人です。」

ショックでおかしくなってしまったのか、私はそんなことを口にしていた。



「あぁ…そうだね、言ってたよね。
僕の顔が大好きなんだよね?」

「……は、はい。」

本当はそうじゃない。
いや、そうじゃなくもないけど、それだけじゃないんだ。
顔以外も好きなんです、いろいろと。
でも、なぜだかそのことが言えなかった。
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