キミの嘘


「今回も、伊織に教えてもらうまで橘の本性のこと、知らなくって。、、、知っていたら、絶対、、杏を渡さなかった」

縁は、わたしの頭を撫でながら、つぶやく。
後悔している、と。


わたしはおもむろに、口を開いた。

「、、、あの日、縁が河崎先輩と一緒に駅に歩くのを見たの。」


「、、、、あれは」


「前にカフェで、二人でいたのも見ていたし、あの時のことを縁はなにも言ってくれなかった。
あの日も、二人が仲良く帰っているのをみて、二人はきっとそういう関係なんだなって思った。、、、、だから、つらくて逃げたの。」


いっそうのこと、嫌いになれたらよかった。
でもそれ無理だってわかっていたから
一緒にいられる時間を手放したくなくて
このままでいることを決めた。

好きだと思うことは自由だから。




「、、、、、」

わたしはベットから上半身起こして
縁の手をギュッとにぎる。

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