千紘さんのありがた~いお話
次の日、真昼が玄関で、
「はい、お弁当代です」
と百均の折り紙で作った可愛い封筒を渡すと、
「……作るって言わなかったか」
となにか恨みがましく千紘が言ってくる。
「はい。
明日から。
今日はいきなりだったので、材料がなくて」
と言うと、
「なんでもいいんだよ、残り物でも。
……別にすごい期待してるわけでもないし」
と言ってくるのだが。
その口調が逆に、すごく期待されている感じがして。
「が、頑張ります」
と強張って言ってしまった。