愛して……。

「部活、何するか決めた?」

「まだ……魅音は?」

「私は美術部にする。」

美術部……魅音ならそうだよね、絵描くの好きだし。

今は昼休み。

部活の勧誘でごった返していた。

私たちの学校は部活に絶対に入部しなければならない。

マネージャーでもいいらしいが、私はまだ部活を決めていなかった。

「ねぇ、貴女たち部活決めた?」


視線を向けると、人懐っこい笑顔を向けた女子生徒が立っていた。

大人っぽいから3年生かな。

「私、まだです。」

恐る恐る名乗ると先輩は凄く嬉しそうな顔をした。

「ね!サッカー部のマネージャー興味ない?」


< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop